scroll
文学部 哲学科
カリキュラム・進路・奨学金
カリキュラム
1年次
当学科の特徴は、2つの系が相互に連携しあっているところにあります。新入生は、まず基本的な方法論を教える「基礎演習」を受講することになりますが、各人の興味に応じて、哲学、日本美術史、西洋美術史の演習に分かれます。この「基礎演習」の授業には、文献の読み方や探し方、作品の見方、レポートの書き方といった初年度学習が含まれており、学科での学習準備ができるようになっています。
また、ゼミの選択に関わらず、哲学・思想史、美学・美術史、あるいはその他の領域の講義を広く自由に取ることが可能であり、奨励されています。
2年次
2つの系のうちどちらかを選ぶのは、2年次からです。哲学・思想史、美学・美術史の専門教育が本格的に始まるわけですが、講義や演習の選択はかなり自由度が高く、存分に自分の関心を広め、深めていくことができます。
哲学・思想史系の2年次演習では、ドイツ語、フランス語、ギリシア語、漢文のいずれか1つによる講読を通じて基礎力が徹底的に鍛えられ、美学・美術史系の2年次演習では、各人が設定した課題による研究発表を通して、美術作品の分析と研究の基礎が固められます。
3年次・4年次
各系に分かれて学んでいるうちに、各人それぞれ、自分が取り組むべき研究課題が次第に見えてくるようになり、ついには大学で学んだことの総決算、卒業論文へと繋がっていくことになります。そのための準備、指導は、3年次・4年次において各人が所属するゼミを中心に進んでいきますが、何よりも重要な点は、決められ、与えられたテーマではなく、各人が自ら選んだテーマに取り組むということです。教授陣の厳しい指導と温かい励ましのもと、自分のテーマを論文として書き上げた後には、ゼミ旅行や合宿の楽しい思い出などとともに、大きな充実感が残ります。
卒業後の進路
本学科の卒業生の進路は、他の学科とほとんど変わることがありません。一般企業に勤める人がもっとも多く、そのほかに教員、美術館・博物館の学芸員など専門的な仕事につく人、大学院に残ってさらに研究を続ける人など、様々です。いずれの分野でも皆、有能で、豊かな人間性をそなえた人材と評価が高く、広く各界で活躍しています。
奨学金、給付金と援助
まず「日本学生支援機構奨学金」以外に、大学独自の「学習院奨学金」があります。
加えて、学業成績の優れた院生に対して支給される奨学金があります。これは院生が申請するものではなく、専攻を通じて研究科で選考される仕組みになっています。これには、「安倍能成記念教育基金奨学金」、「学習院大学学業優秀者給付奨学金」があります。
また、前期課程には5万円、後期課程には20万円の特別研究費が支給されています。あわせて、遠隔地で学会発表を行う場合には研究科が旅費を負担するという独自の制度があり、これもまた大学院生の研究活動を支援しています。
※より詳しい情報を知りたい場合は、奨学金についてをご覧ください。