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文学部哲学科
History
歴史ある環境で
人文科学の根本を学ぶ
学習院大学の文学部は、それまでの文政学部から独立して、1952年に発足しました。 発足当時は、哲学科と文学科の2学科しかなかったので、本学科は文学部の全学科の中でももっとも古い一貫した歴史をもっています。哲学、思想史、美術史学、美学など、人文科学の根本に関わる幅広い研究と教育を行っています。
Course 学科の構成
本学科には、「哲学・思想史系」と、「美学・美術史系」の両系があります。


哲学・思想系
哲学・思想史系では、古代ギリシアから、近世、現代に至る西洋の哲学をはじめ、政治、社会、宗教、芸術、文学などの思想史的研究や、日本を中心に中国、インドなどの仏教をはじめとする東洋の諸思想の研究を行うことができます。
演習授業において、英語、ドイツ語、フランス語、古典ギリシア語、そして漢文などで書かれた哲学・思想の原典を読解します。また講義授業において、西洋哲学史や東洋の思想史を学びつつ、東西における政治、社会、宗教などの考え方についての知識を身につけることができます。
人間とはなにか、時間とは何か、という根源的な問題や社会や環境の問題などに興味を抱く学生たちが、少人数クラスのゼミを主な場として、熱心に勉強しています。授業と授業の合間や放課後には、学科内の広い開架式の閲覧室や辞書室で本を読んだり調べものをしたり、議論の続きに話の花を咲かせています。同じ学科の美学・美術史系の友人からも刺激を受け、美について考えさせられる機会が多いのも、この系の特色と言えるでしょう。


美学・美術史系
さまざまな分野の中でも、特に美術・芸術に興味を持つ人は、美学・美術史系を選択することができます。この系では、日本美術史、西洋美術史の経験豊かな教授陣が、絵画史を中心とする美術史研究の指導にあたるほか、彫刻史、建築史、音楽史、美学・芸術理論など、多様な芸術領域の研究ができるようになっています。
哲学科の美学・美術史系では、日本・東洋、西洋の美術史研究を中心として、多様な芸術領域に関わる研究をすることができます。中でも美術史学の研究に主力を注いでいますので、学科の図書室には各種の美術全集や大型画集が配架されています。
閲覧室には画像をスキャンしてデジタル画像を作成できるスキャナーも備わっています。美術史の口頭発表は、ビジュアルを工夫しなければ伝わりません。大勢のゼミ仲間を前にしての発表は多少の緊張を伴いますが、成功すれば満足感も大きく、よい経験になっているようです。
Features 学科の特色


文学と芸術への関わりから
まだ見ぬ自分に出会う
演習による文献(主として外国語や古典語)の正確な読解と、作品(絵画・彫刻・文学など)の正しい解釈と理解を、なによりも重視しています。そして学生一人一人にはそれぞれの研究課題を見つけてもらい、実証的な手続きに基づきながらできるだけ独創的な発想が生まれるように励まし、その成果を口頭で発表してもらいます。
それらの発表について自由で活発な討論が求められることは言うまでもありません。外国語や芸術鑑賞が苦手と思い込んでいる人も、心配はありません。教授の適切な指導やクラスメートたちのアドバイスに励まされて一度でも原典や作品の深い意味が理解できるようになれば、もうしめたものです。
難しいものと思い込んでいた哲学書に、いつの間にか自力で挑戦している自分を見つけてきっと驚かれることでしょう。また、美術展などの見学会も頻繁に行われているので、それらに参加することにより、それまで未知だった美の世界におのずと目が開かれていくことでしょう。芸術の領域は限りないほど広く広がっていますから、思いがけない遭遇が期待されます。
新しい自分の発見と、その成長のためのお手伝いができるよう、教授陣ばかりではなく、助教や副手を含めた学科全体が努めています。
Curriculum カリキュラム・進路・奨学金
文学科での充実した4年間が
多彩な分野で活躍する
豊かな人間性を育みます。